「ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)」と「宅建(宅地建物取引士)」。どちらも不動産・設備業界で重宝される人気国家資格ですが、いざ比較されると「結局どっちが難しいの?」という疑問がつきまといます。
ネット上の偏差値ランキングでは同等に扱われることも多い両資格ですが、実際に両方合格した筆者のリアルな体感では、宅建の方がビル管より1.3倍ほど難しかったと感じています。
今回は、範囲の広さや問題の質、合格までの推移など、実体験に基づいたガチの検証結果をお届けします。
- ビル管理士:合格(2カ月前には合格圏内へ)
- 宅建:合格(直前まで合格ラインぎりぎりの大苦戦)
1. 【範囲のビル管】vs【深さの宅建】試験特性の違い
まず、両試験の「難しさの質」が根本的に異なります。ここを理解していないと、勉強の戦略を誤ります。
ビル管:圧倒的な「範囲」との戦い
ビル管の試験科目は7科目。清掃、空調、給排水から害虫駆除まで、その範囲は膨大です。しかし、問題の多くは過去問の類似パターンが多く、「広く浅く」知識を網羅することが合格への近道です。暗記がメインになるため、早い段階でパターンを掴めば得点は安定します。
宅建:法律の「理解度」を問う戦い
一方、宅建は科目が絞られているものの、民法をはじめとする法律の深い理解が求められます。単なる丸暗記では、ひっかけ問題や事例問題に太刀打ちできません。「なぜこの法律があるのか?」という根本的な理解が必要なため、ビル管に比べて1問あたりの脳への負荷が高いのが特徴です。
2. 合格ラインまでの到達スピードを比較
筆者の学習過程を振り返ると、その難易度の差は「合格圏内に入るタイミング」に顕著に現れました。
| 資格名 | 合格圏到達時期 | 難易度の正体 |
|---|---|---|
| ビル管理士 | 試験2カ月前 | 膨大な暗記量。反復で攻略可能。 |
| 宅建 | 試験直前ギリギリ | 法的思考力。ひっかけに対応する力。 |
ビル管は、試験2カ月前には過去問ベースで合格点を超えていました。しかし、宅建は直前まで「本当に受かるのか?」という不安が消えませんでした。この「得点の安定感のなさ」こそが、宅建の方が1.3倍難しいと感じた最大の要因です。
3. なぜ宅建は「丸暗記」が通用しないのか?
ビル管は、数値や用語を覚えることで点数が積み上がります。しかし、宅建(特に権利関係)は、AさんBさんCさんの人間関係を整理し、判例に基づいた判断を下す力が必要です。
- ビル管:知っていれば解ける(知識問題)
- 宅建:知っている知識を、状況に合わせて使いこなす(応用問題)
この「適用力」を養うのに非常に時間がかかるため、宅建の壁はビル管よりも高く感じられました。
結論:どっちを受けるべき?
結論として、「とにかく暗記が得意で、コツコツ物量をこなせる人」はビル管の方が楽に感じるでしょう。一方で、「論理的な思考が得意だが、覚える範囲が広すぎるのは嫌な人」は宅建向きかもしれません。
しかし、実体験から言えるのは、宅建を舐めてかかると痛い目を見るということです。ビル管が順調だったからといって同じ感覚で宅建に挑むと、試験直前に焦ることになります。
効率的な勉強法
どちらの試験も、共通して言えるのは「過去問の活用」が鍵です。ただし、宅建は「解説の深掘り」を、ビル管は「回転数」を意識することで、私のような苦労をせずに済むはずです!



コメント
勉強頑張るとは道程の鏡だ
性の勉強も毎日頑張っております。
今年、両方受かりました。難易度は難しい年のビル管>宅建>易しい年のビル管。ただ、宅建は民法の最初の山を越えるのがビル管より大変かもしれません。
なるほど。やはり大きな差はないんですね。
参考になりました。ありがとうございますm(__)m